四化星の解説
主星、副星の他に特殊な作用を持つ「四化星」が有ります。日本では本当の意味が伝えられていません。
四化の現象のみが云々されていますが、本当の四化星の持っている意味を下表に挙げています。
古典紫微斗数では、今までに解説した12宮に入る「主星&副星」で現象を解読していました。しかし、的中率に問題が有りました。そこで近年急激に研究や秘伝とされる法則が公開され、その「四化星」を「飛星」という方法で鑑定することによって驚異の的中率を得られるようになりました。
現在は「四化飛星」を使わないと紫微斗数は、紫微斗数では無いとまで言われるように成りました。
「四化星」の理論は難しく、ややこしく難解な所が有りますが、以下に「四化星」の概略を解説します。
生年四化  化禄星  本来の意味は人の縁が有れば助力を得られるという意味の星です。対人関係に問題の有る人は化禄星の効果が得られません。台湾では「絵に書いた餅」とも云われています。したがって対人関係の旨く出来ている人ならば次のようにな象意が得られます。解厄・財禄・享受・才藝・聡明・駅馬  産まれた年の「十干」から導き出す「四化」で
例えば西暦2015年生まれは、「乙未」の年で
すから、十干は「乙」です。
「四化配置表」を見れば、命盤の12宮の何処
に四化星が配置されるか判ります。
生年四化は「持って生まれた才能」と観ても良いです。したがって生年四化の入る宮を、どのように活かすかは人生を送る上で重要な意味合いを持ちます。
 
   化権星  基本的な意味杯は人に対しては主張、指図といった意味合いを持ち、仕事という意味も有ります。さらには手術、怪我という意味も有ります。高望み・権勢・財禄・発揮・能力・独断専行・専門技術などと解釈されていますが、「カルマ」の星でもあり、「辛い・試練」という意味も持っています。
   化科星  日本では善縁・才藝・学術名誉といった意味のみ伝えられていて「吉星扱い」です。しかし、実際は桃花・色情の意味が強い場合も有り、さらには病気といった意味合いの方が強いです。つまり凶星の働きも強いので入る宮によって判断を使い分ける必要があります。
   化忌星  本来の意味は「粘着・囚われ」という意味を持った星です。そのために苦労は伴いますが、大悪党の星では有りません。基本的には凶星ですが、吉星の作用も持っていることを忘れては成りません。道義・変遷・駅馬・災厄・凶険・収蔵・獲得などの意味を持ちます。
 宮干四化 化禄星  12宮の「十干」から四化星配置表に従って、飛ばした四化星が、それぞれ何処の12宮に入るかで、様々な事象、吉凶を解読します。
宮干四化の事を「交易四化」とも云います。
 
流派によっては、この宮干四化の飛星で、生涯の傾向も解読したり、巡る年月日の運勢も占ったりします。 
   化権星
   化科星
   化忌星
 宮干四化 流出禄  宮干四化でも、真向かい(対宮)の宮へ四化星が入る場合を「流出四化」と言って、発射元の宮に象意が強く反射して帰ってくる現象が有ります。
言い換えると、「流出四化」は、発射元が「自化の四化」に成ります。象意はとても強く影響力も強いです。
 自化忌には負けますが、化禄星の象意です。
   流出権  パワーを得られ、宮の力を強めます。
   流出科  本来の「化科星」と桃花などの象意も有ります
   流出忌  凶意が強いです。
 自化 自化禄   後天的に良い変化をもたらしますが、生年化禄星・生年化忌星が同宮すると、後天的に強い凶意を示します。 基本的に「自化の四化」は後天的な変化を表します。生年四化は「持って生まれたもの」という意味になります。そして自化は後天的に大きな変化が起こることになります。四化の組み合わせによって吉祥にも成りますが、大凶にも変化します。
必ず起こる「必定」の場合に、これらの組み合わせは重要な観点です。
 
   自化権  後天的にパワーをもたらしますが、生年化権星・生年化科星が同宮すると、後天的に良い作用はしません。
   自化科  後天的にパワーをもたらしますが、生年化権星・生年化科星が同宮すると、後天的に良い作用はしません。
   自化忌  後天的に悪い作用をもたらしますが、生年化禄星・生年化忌星が同宮すると、後天的に凶意が増します。
四化星の理論は初期の紫微斗数では簡単に解釈されていましたが、最新の研究では複雑な象意を読み解く、大変に難解なものになってきています。
同じ紫微斗数でも「欽天派四化飛星 紫微斗数」という命術は、おなじ紫微斗数でも、まったく別の命術で「佛学」と言われるそうです。詳細は「田中風州先生ホームページ」を御覧ください。



名称 双星
区分
 
 吉凶 副星の象意 
 文昌星
もんしょう
  基本的に

(凶)
 動的芸術性(音楽・舞踊など)口才・学業・功名・文章の才能など。
三方四正に入るのが宜しい。他の宮では別の象意を発する。
吉星とされていますが、桃花・不倫などの意味合いも有ったり、辛いといったカルマの星でもあり、入る宮により「凶星」にもなります。文昌星は「天」を現します。
 文曲星
もんごく
 基本的に

(凶)
 静的芸術性(文筆・書道・絵画・創作など)文学・学業・試験・優雅・桃花。
三方四正に入るが宜しい。他の宮では別の象意を発する。
文昌星と同様に入る宮に寄って桃花系の星ともなります。文昌が「天」なら文曲は「地」になりカルマと相反する「吉」にもなります。
 左輔星
さほ
   宮により
吉凶
 他人の助力・補佐・計画的・交友を表す。
夫妻宮に入ると配偶者以外の助力を表し、あまり宜しくない。
右弼星
うひつ
   宮により
吉凶
 親友の助力・異性の助力・補佐・桃花
夫妻宮に入るは宜しくない。
 天魁星
てんかい
   吉  昼貴人(昼生まれの人に有利)の助力・地位・出世・名誉・名声・聡明
作用としては弱い。
 天鉞星
てんえつ
   吉  夜貴人(夜生まれの人に有利)の助力・妖艶・魅惑・地位・補佐・恋愛
作用としては弱い。
 禄存星
ろくぞん
   基本的に
 蓄財・倉庫・備蓄・節約(ケチ)・守銭奴
命宮に独主で入ると守銭奴となる傾向と云われている。
 擎羊星
けいよう
   凶  激しい・強情・粗暴・反骨精神・乱暴・格闘・喧嘩・事故・怪我・開刃・手術・刃物
行動的・衝動的・即決など。入る宮によって意味合いが変わる。
 陀羅星
だら
   凶  ルーズ・堕落・残忍・争い・孤独・短気・策略・嫉妬・事故・怪我・骨折・困難・病気
固執・拘り・剛強など、入る宮によって意味合いが変わる。
 火 星
かせい
   基本的に
 外的闘争(他人に対しての闘争心)・強情・瞬発力・活力・エゴ
入る宮によって吉凶の変化有り。その場合に、火傷・怪我・事故・大雑把・不安定・持久力低下などを。
 鈴 星
れいせい
  凶   内的闘争(精神面での現象)・情緒不安定・嫉妬・妬み・劣情・焦り・偏屈・体調不良
入る宮によって象意が変わります。
 天空星
てんくう
   凶
(吉)
 精神面での苦労・煩悶・苦痛・空虚・失墜・虚しい・情緒不安定・悲観といった解釈を日本ではしています。人事宮(人を表す宮)に入った場合には「気遣い」という意味に解釈した方が正確です。
 地劫星
ちごう
   凶
(吉)
 実質的な損失・破財・浪費・紛失・盗難・破損・災難・無収入・失職・離別などの意味に日本ではされていますが、人事宮(人を表す宮)に入った場合は、「尽くす・労を負う・奉仕」といった意味に解釈することが重要です。つまり自分は辛いけれど、相手からは喜ばれる現象が現れます。
天刑星
てんけい
 
   状況により
吉凶変化
 刑罰・法律的事象・裁判・争い・訴訟・トラブル・孤独・逮捕・賃貸
入る宮によって、「白黒ハッキリさせる」という意味から法曹・医学・医療・医薬などの分野のことに向いた意味合いになり、特殊資格の意味合いになる。
 天姚星
てんよう
   状況により
吉凶変化
 風雅・魅惑・色気・異性・社交性・性愛・異性交流・淫乱・色情・桃花・異性問題・色難・性的快楽
風俗業・不倫・浮気
 天馬星
てんま
   あまり
吉凶なし
 移動・転居・転職・旅行・出張・行楽・乗り物・出費・変動
躍動・落ち着かない・多忙
 陰殺星
いんさつ
   凶  暗中受難・人徳の無い人からの妨害・陰口・陰謀・虐め・モラハラ・嫉妬・中傷
入る宮により霊的な感性を観る。星の象意の影響力は小さい。
   戻る    
副星の解説
紫微斗数の命盤には、14の主星の他に「副星」と言われる16種類(占術家によって使用する副星の数は異なります)の星を法則に従って配置します。古典紫微斗数では百を超える星を使っていましたが、最近は「四化飛星」の技術が向上し少ない副星で吉凶を見極められます。
副星は「主星」とは別に、生年月日、出生時刻から一定の法則に従い命盤の12の宮に配置されます。命盤に主星、副星の配置が終わって、その結果から「命宮」にどんな星が入って居るかで、その人の性格や行動傾向、才能などが解りますし、健康や災難に遭いやすいのかも判るようになるのです。命宮以外の11の宮にも様々な星が配置されますので、別ページの宮の意味の説明のように、宮が担当する象意も、それぞれの宮に配置された「主星&副星」の状態で、様々な事が推測出来るようになります。

以下の一覧表に、副星の象意と吉凶を掲示します。
単語説明
三方四正=命宮・財帛宮・官禄宮+遷移宮の4つの宮を指す。